『なぜ、「これ」は健康にいいのか』小林弘幸

自律神経を意識的にコントロールできれば、誰もが人生をコントロールできると著者はいう。何もしないでいると、10年で15%、その働きが失われるという。郷ひろみが年をとっても若く見え現役として活躍できているのは、彼が自律神経をコントロールしているからだそうだ。女性に比べ、男性の方が10年も早く自律神経の働きが失われるそうだ。自律神経は人間が自分でコントロールできない神経で(本の趣旨と矛盾している?)副交感神経と交感神経に分けられ、逆にコントロールできるのが体性神経と呼ばれ、知覚神経と運動神経に分けられる。副交感神経は血管を緩和させ広げ、交感神経は収縮させるため、腸内環境の変化に大きく関係していて、自律神経が崩れると(機能が低下すると)、体調に悪影響があるという。ビフィズス菌などの善玉菌を増やすと良いと書かれていたが、先日読んだアレルギーの本では「ビフィズス菌は腸内環境改善に効かない」と言っていたと思う(効くのは酪酸菌)。

自律神経のバランスとして、交感神経と副交感神経の両方が高い状態が良いそうだ。交感神経はアクセル、副交感神経はブレーキのような役割をし、この二つのバランスは一日の中で変動している。間ざめて一日の活動がスタートすると交感神経が活発になり、午後遅くになると今度は逆に副交感神経が働き始め、就寝前には一番高くなる、というふうに。朝起きてすぐに激しい運動は良くなく、せめて10時ごろからがおすすめという。また、夕食後の最低30分の散歩が理想的な運動であるという。スポーツ前の準備運動については利よりも害が多く、ごく単純なストレッチで十分とあり、また腸の動きについて、現時点で自律神経を確実にコントロールできるのが「呼吸」であるという。そのためには「ゆっくり」を意識することが重要と述べている。ヨガや太極拳などはその一例だ。

ということで、コントロールできない自律神経をコントロールする(最高の状態で保つ)秘訣は腸にあり、腸の状態を、摂取する食物やタイミングの良い適度な運動や呼吸法で最高に保つことによって、それが可能であるということ、と把握した。

コメント