
日本神話を歪めて解釈した学者、研究者の論を客観的な分析や著者自身の見解で否と述べた書。梅原説をはじめ、日本神話、神代の物語がここに挙げられたようなさまざまな解釈で説かれていたとは知らなかった。
本書でギリシャ神話(オルペウス神話)と日本神話(イザナギ神話)の一部を対比するとともに、世界中の神話から日本神話に似ている話があることを紹介しながら、この2神話の酷似性について述べている。いろいろな神話の対比は自分がいつかやってみたいと思っていたことなので、目が開かれる思いだった。「こき下ろす」という言葉がスッキリと当てはまるほどに、著者は日本神話を歪めて解釈する人々に、これでもか、というほど反論、質問を返している。
本書の中に何度か登場するのが天理大学教授の松前健。文学博士でこんにちの日本神話研究では権威で日本神話に関する著書も多いそうだが、それらの内容は荒唐無稽だとこき下ろされている。小生の在学中には聞いたことのない名前なので、この書籍が出版された2004年より少し前のことだろう。


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