『私の実家が売れません』高殿円

仲介に見放された実家が再建築不可物件と判明した著者が、素人ながら自分で家を売った経験をつづった書。実家が空き家になるであろう誰もが直面する事柄を時系列で説明を加えている。実家をどうするかの選択肢と、親族や業者と、どのようなことをしなければならないのかがよくわかった。実家じまいのチェックリストもついていて便利。再建築不可物件とは、取り壊して更地にした後に新築できない家のことで、公道に面している長さ(幅)が2m以下の土地、とあり、もしかして今住んでいる家はこれに相当するのではないか。そうすると、選択肢は相続して住み続けるか賃貸として誰かに貸すかの2択になると思われる。

チェックリストには、親が存命中にすること、相続後に売る、相続後に貸す、住み継ぐ、の4つの大項目があり、親の存命中に親に確認しておくことと、自分でやることに2項目がある。親の存命中に確認しておくことは、財産の把握、家をどうしたいかの移行を聴く、不動産関係の書類整理、相続登記をしておく、があり、自分でやることとして、実家の下調べ、実家周辺の売却価格の確認、親族との方針の話し合い、境界線の確認が挙げられている。

実家の下調べで必要なことは、登記事項証明書、公図・地積測量図、建築図面、登記識別情報通知書、固定資産税の納税通知書の5点。細かく書き始めるときりがないので紹介はここまでにしておくが、著者はジモティやフェイズブックなどのSNSを活用し家財道具や遺品を処分し、ついでに家までも売れることになる、という意外な結末なのだが、近い将来また借りて読む本かもしれない。

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