『丸わかり実家じまい』永野彰一

これまで数百軒の実家じまいを手伝ってきた投資家兼事業者である著者が、少しでも早く家を手放すことの大切さを、自分の体験を元につづっている。3年以内に決着をつけることを強く勧めているのと、お金儲けをするこや欲を出すことよりも、相続税を払い固定資産税を払い続けることを考えれば、損をしても良しとする心構えが大切だという。実家を更地にすると固定資産税が増えること、実家の片づけは業者に任せるべき、などのアドバイスも満載。「相続登記(名義変更)の申告義務化」2024年から開始されているのだが、この先もいくつかの法律が更新予定であるとあり、専門家や業者に依頼せねばならぬことは必須だ。売った後に不具合が出た場合、売主に責任があることは米国と違うので残念だ。

本書で紹介されている実家じまいの5つステップは、1.実家をどうするのか親族で話し合う(売却賃貸自己居住)、2.親族のリーダーを決める、3.業者に相談する(不動産業者、不用品回収業者)、4.家の中を片付ける、5.実家を手放す(売却や賃貸など)。やってはいけないのは、実家を共同名義で相続すること。併せて読んだ『私の実家が売れません』と違うのは、著者が素人ではなく投資家・事業家で、実家じまいアドバイザーとして困っている人を大勢助けてきている経験があることで、巻末には、もし困ったことがあれば私に連絡をください、とまで書いてある。

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