
一年待ってようやく手にした人気本。期待して読み始めたが、個人で会社を立ち上げる「マイクロ法人」を運営することにより節税(脱税?)が可能となり、会計上では貧乏に見えるが実質お金持ちになることが出来る、という内容。日本の徴税システムを上手く運用すれば、ただ単に会社勤めをしているよりも会社を経営したほうが得になる仕組みを詳しく分かりやすく(それでも難解ではあったが)説明している。漫画「サザエさん」一家のマスオが「マイクロ法人」を運営すればどのように節税できるか、を例として出している。これまでSNSやユーチューブで、会社と個人が半々で国に納めた年金が、本来ならば全額退職後の年金としてもらえるはずが、会社負担分を国が搾取している、と聞いて半信半疑であったが、本書でそれが実際に行われていると書かれていた。
BS、PL、キャッシュフローの説明は以前サカイヤ銘版に勤務していた時に実際に手掛けていたから仕組みはわかるが、個人の家計と「マイクロ法人」会社が合算した時の説明については半分程度しか理解できなかった。もっとじっくりと時間を書ければわかるのであろうが。初めて知ったことは県や市などの地方自治体が中小企業向けの貸し付けや融資を行っていて、書類をきっちりと揃えれば500万円でも借りることができるという。ウェブサイトで神戸市や兵庫県の融資プログラムを調べてみると、著者の言う通りであった。近い将来「マイクロ法人」を立ち上げるつもりはないけれど、やろうと思えばできるのが分かった。著者は実際にやろうと思えばできることを、大榮の人はやろうとしないので、中小企業や自営業で「マイクロ法人」のシステムを利用している人たちの独り勝ちであると述べている。(2026年8月)


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