
新型コロナの流行と、その対策としてワクチン接種が推奨され、以後様々な状況が発生している。著者はのど元過ぎれば熱さ忘れる、とならない用途の思いでこの本を書いたという。人類の歴史上、感染病によって莫大な死者が引き起こされた状況をひとつひとつ取り上げ説明をしている。狩猟時代にはなかった感染症は狩猟時代には存在せず、農耕生活により定住がはじまった時から始まったそうだ。感染症の蔓延は人に移動によって広範囲に及んだ。東ローマのペスト、飛鳥時代の天然痘、藤原4兄弟を倒した天平エピデミック、黒死病、癩病、結核、コレラ、スペイン風邪などなど、感染症について詳しく書かれているほか、予防接種が始まった経緯なども書かれていた。
アステカ文明とインカ文明があっけなく滅んだ理由は、スペインが攻め込んだ際に入り込んだ天然痘で人口の半分以上が死んだから、とか、スペイン人がアメリカ大陸に天然痘をもらしたとか、イギリス軍が細菌兵器として感染した物品をインディアンに渡したとか。ちなみに、quarantine はイタリア語の40が語源とのこと。アメリカにおけるフランスとイギリスの戦いについてもこの本で学べた。


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