
英語の授業で使えるかどうかを確認するために借りた。現在教えているDグループの生徒には少し易しすぎるようだが、Cグループになら使えそうだ。
明治14年(1878)に健康上の理由からイギリスを離れた著者は目的地を日本と決め、当時外国人が未踏であった日本の田舎を、英語のできる日本人の若者を雇い旅行して回りながら、日記風に描いた妹への手紙の要約版である。要約したのはフリーランス・ライターで、おそらく米人女性だが、どういう基準で要約されたのかは知る由もない。日本語を読む限りではイザベラ・バードの体験は当時の日本の様子を知るのに大変興味深い内容だ。横浜に着いてから日光へ行き、新潟、青森と足を伸ばし、函館にわたって最終的に江戸へ戻るという行程だ。聞いたこともない地名がたくさん出てきて、地図で場所を確かめながら読み進めた。ところどころの挿絵も理解を助けた。


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