この著者がユーチューブで話しているのを何度も聞いたことがあって、アメリカの現状についてかなり詳細に述べているのは知っていたが、書籍を読むのは今回が初めてだった。他に2冊出版していてこれが3冊目のようである。2024年3月に発刊され、まだ8か月しか経っていないので、著者の視点でごく最近の出来事について述べられているのが新鮮なで、自分自身の知識の確認ができた点では良かった。著者が自身の経験をもとに書いているので読みやすく、アメリカの現状をフォローしていない読者には面白い内容なのであろうが、英語で米国のニュースを毎日聞き半分程度はすでに知っていることだったので、著者の自慢話を読まされているようにも感じないでもなかった。
郵政民営化を始め、水道や土地を外国の民間企業に明け渡せる仕組みにした政府、そして、今なおその状況を危険と感じずに、さらに改悪をすすめる政府に危惧を感じる点で、著者の意見に大いに賛成する。アメリカと共に沈む日本、アメリカが沈まなくても己で沈みつつある日本、手遅れにならないうちに何とか手を打たなければ。今の俺に何ができるのか、模索する毎日だ。
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