『東京都同情塔』九段理江

ずいぶん前にこの本を予約していて、ついに順番が回って来て入手したのだが、なぜ予約をしたのか思い出せないまま読み始めたのだが、正直退屈な書き出しだった。我慢しながら読み進めると、最初は主人公と思われる中年女性の建築家のモノローグで始まり、彼女が自分の考えについてAIに確認し、得た回答が出始め、中盤に差し掛かる前に、この主人公だと思っていた女性にナンパされたブティック店員の若い男が主人公になって、彼の視点で話が続けられる。目次も章もなく、ダラダラと話が続く。一体全体なんという本なんだとググってみると、第170回芥川賞受賞作品と出た。それで納得し、途中だったが読むのを止めた。

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