『フォーカス・リーディング』寺田正嗣

大量の読書を始めてから2年以上経ち、読んだ内容が頭に残っていないことに気づいた。そして読書記録をつけ始め1年ほど立ったのだが、今度は記録するのが億劫になり、また記録しても本文を写すことも増えてきた。いったい何のために読書をしているのか。予約した本は次々と順が回って来て読みきれずに貸し出し延長を繰り返す。そこで、読書を一からやり直すのと、もっと早く本を読みこなし内容も残る方法はないかとたどり着いたのが本書であった。

速読術についてはずっと以前に読んだことがあって、その内容を思い起こしながら速読した。目次や見出しから内容を推測すること、前から順に読み始める必要がないことのほか、目の動きをトレーニングして一瞥で行やページの要旨を掴む方法などが紹介されている。現在それらにじっくりと取り組む時間的余裕がないため、今回はサッと返却することにした。ひとつ新たに学んだのは、本を読む前に、TPOを決めておくと良いいうことだ。どれだけの時間で読み切るかという「時間設定」、何のために読むかという「目的意識」、そしてOccasion「状況認識」の3つ。最後の状況認識がなぜ必要なのかはわからないが。

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