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エッセイ

『古武術に学ぶ子どものこころとからだの育てかた』甲野善紀

著者はこの本で小学校の国語と体育の根本的な改善を提案していて、その理由は著者の武術の動き体験に由来している。著者の体験談は、その類の(説得力がなくても書ける、自分でも書けそうな、他人が読めばつまらないであろうもの)ものだったので、さらっと読...
実用書

『古武術に学ぶ身体操法』甲野善紀

剣道のYouTubeやダイレクト出版のビデオを見ているうちに、この著者がなんば歩きについて解説するのを聴き、明治以前の日本人がどのような動きをしていたのか、そしてこの著者が現代の我々にどのような身体の使い方を提唱しているのか知りたくて本書を...
心理学

『スピリチュアルズ「わたし」の謎』橘玲

わたしもあなたもたった”8つの要素”からできている、から始まる心理学の話。大人気の本で順番が来るまでかなり待たされた。それらの要素とは、外向的か内向的か、楽観的か悲観的か、同調性の有無(人の意見に自分を合わせることが出来るか)、共感力の有無...
世界情勢

『ユダヤ人-なぜ摩擦が生まれるのか』ヒレア・ブロック著、中山理訳

直近のニュース(陰謀論?)では2025年9月に起こったチャーリー・カーク暗殺の裏にイスラエルがいる、という。また、パレスチナと2年以上にわたる紛争に漸く終止符を打ち、事態は良い方向へ向かっている(と世間では思われている)。ユダヤ人は紀元前か...
日本史・世界史

『大川周明の大アジア主義』関岡英之

東京裁判で、前に座っている東條英機の頭をピシャリと叩いた大川周明がどのような人物なのか随分前から興味があった。本書では大川のみならず彼が関わった人物や出来事についても幅広く書かれており、さらに登場人物の戦時中の水面下の動きについて詳しく述べ...
エッセイ

『日本奥地紀行』イザベラ・バード

英語の授業で使えるかどうかを確認するために借りた。現在教えているDグループの生徒には少し易しすぎるようだが、Cグループになら使えそうだ。明治14年(1878)に健康上の理由からイギリスを離れた著者は目的地を日本と決め、当時外国人が未踏であっ...
実用書

『フォーカス・リーディング』寺田正嗣

大量の読書を始めてから2年以上経ち、読んだ内容が頭に残っていないことに気づいた。そして読書記録をつけ始め1年ほど立ったのだが、今度は記録するのが億劫になり、また記録しても本文を写すことも増えてきた。いったい何のために読書をしているのか。予約...
実用書

『ナナメ読み日本文化論』中野明

この本で紹介された25冊のうち、すでに読んだものはほんの数冊で、しかも学生時代に読んだものは内容もうろ覚えだったので、再度読んでもいいかなと思う。日本文化を世界に発信した明治時代の3大名著に始まり、日本人のメンタリティを探る6冊、日本的風土...
日本史・世界史

『長英逃亡』吉村昭

間宮林蔵に引き続き、何度でも読み返す本の一冊。読み応えのある本で上下2冊を10日で読破した。これほど物語に引き込まれたのは久しぶりである。なんといってもほとんどが実話であり、江戸時代末期の様子が非常に詳しく書かれている。逃亡する長英を捕縛し...
世界情勢

『日中戦争真逆の真相』茂木弘道

日中戦争と呼ばれる戦いは、戦争ではなく事変だというのを読んだことがあった。戦争とは宣戦布告がなされて初めて始まるものだから、と言うのがその理由だ。本書を読んで、確かに戦争と呼ぶのは正しくないことが分かった(タイトルに「日中戦争」と付けられて...