
副題にもある通り、「日本楽府」に書かれた66の史実のうち、著者が23を選んで解説を加えた書物。頼山陽の名前は知っていたが、18世紀末から19世紀初めの人で、日本の通史を一人で書いた最初の人物だということは知らなかった。いかに学生時代に自分が勉強していないか恥ずかしいのであるが、醍醐天皇と村上天皇の治世が平安であったことから、そのような時代に戻したいと後醍醐、後村上、と元号が付いたのは初耳だった。学校の歴史ではいつ何があったか、誰が何をしたか、等の暗記が多かったが、この本にあるような出来事の背景や当時の状況を同時に学んでいたら、(渡部昇一曰く、historyをstoryとして)歴史の授業は大変面白いものになっていたと思う。(先生は話してくれていたが俺がきいていなかったかも)
天皇家と藤原氏の婚姻関係の複雑さ、白村江の戦い、道鏡と天皇の関係、菅原道真、藤原道長などなど、大変面白く勉強になった。藤原氏が皇室に深く入り込んでいく時代の複雑さは読んでいるだけでは理解が追い付かず、系図を書いて復習をした次第である。


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