
読み始めてすぐ、この書籍を30代前のイタリア人が描いたことに驚かされた。60を過ぎた日本人が日本語、とくに言葉の語源について知らないことが数多く書かれていたからである。著者はケンブリッジ大学在学中に日本語を専攻し、日本留学をして語学に磨きをかけ、江戸時代の風呂文化について論文を出したそうだ。卒業後も日本に戻り、現在も日本在住である。
タイトルがいかにも若者言葉だが、著者が旅行中や学校などで日本人と交流する際に気が付いた日本語の面白さ、おかしさについて、時には日本の文化についての素朴な疑問を書くとともに自分の意見を加えている。学生時代から日本語で日記をつけ始めたそうで、日々感じたことを記録してきたことが本書の中心になっている。仕事に疲れた頭を休めるのには大変有効な、すらすら読めて楽しい1冊だ。
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