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この書籍は約2年前、2023年2月に発行された。著者の岡田博士は当時よりYouTubeで新型コロナワクチンについて懐疑的な意見を述べてきたが、陰謀論者として相手にされなかったという。私自身、著者のユーチューブ動画を見た覚えがあるが内容までは覚えていない。本書では、著者が様々なデータや論文を読み、項目ごとに参考文献を示しながら事実に基づいてデータや表を添付して実際にわかったことを述べているので、大変説得力のある内容である。例えばワクチンは効いていなかったとか、接種後の重症者や死亡例が正しく集計されていなかったとか、ワクチンをめぐるデータは、捏造だったなどなどである。そして「今後の生き方」として、「自分で判断して生きる」ことを推奨している。
専門家と言われる人たちの出すデータは「後ろ向き調査」と呼ばれる、自分たちに都合の良い数字やグラフを調査結果として出していること、テレビや新聞で取り上げられた「全数把握」がいかにいい加減なものであったとか、それらに医者が騙されていたこととか、ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ各社が臨床試験の結果を開示拒否したことなどが紹介され、また「無知学」というものがあることを知った。
最後の章で著者は、COVID-19の発生源について3つの仮説を述べている。1つは武漢市のウィルス研究所で生物兵器として作られた、2つ目は、雲南省の大洞窟に生活するこうもりから感染が広がったとする説、それから武漢市の海鮮市場で売られていた野生動物に新型コロナウィルスがあったと言うもので、著者はウィルス研究所で生物兵器として作られたウィルスはありえないと一つ目の説を否定しているが、2年後の今実はこれが真実だったことがわかっている。P-173で、「今のところ新型コロナのワクチンや治療薬で安心して使えるものはただの1つもありません」と断言し、この断言の元となるデータや資料も、もちろん参考文献として記録されている。最後にワクチン騒動を総括するとして5点を挙げている。1. 高齢者はほとんど免疫がつかない。2. 50歳以下では抗体ができるが、その意義は不明。3. 感染は防げない。4. 重症化も防げない。5. 摂取している人の方が感染しやすい。そして最終結論として、「まずただちにワクチン接種を止めること、もう一つはPCRや抗原検査をももう止めて良いのではないか」と言う(P-187 )。最後に付け加えると、この著者は、PCR検査の不確かさについては述べておらず、また、マスクが重症化を防ぐ感染を防ぐと言う意見も書いてあったが、これらについては正しくないと私は考えている。
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