エッセイ

『日本奥地紀行』イザベラ・バード

英語の授業で使えるかどうかを確認するために借りた。現在教えているDグループの生徒には少し易しすぎるようだが、Cグループになら使えそうだ。明治14年(1878)に健康上の理由からイギリスを離れた著者は目的地を日本と決め、当時外国人が未踏であっ...
読んだ書籍

『フォーカス・リーディング』寺田正嗣

大量の読書を始めてから2年以上経ち、読んだ内容が頭に残っていないことに気づいた。そして読書記録をつけ始め1年ほど立ったのだが、今度は記録するのが億劫になり、また記録しても本文を写すことも増えてきた。いったい何のために読書をしているのか。予約...
読んだ書籍

『ナナメ読み日本文化論』中野明

この本で紹介された25冊のうち、すでに読んだものはほんの数冊で、しかも学生時代に読んだものは内容もうろ覚えだったので、再度読んでもいいかなと思う。日本文化を世界に発信した明治時代の3大名著に始まり、日本人のメンタリティを探る6冊、日本的風土...
日本史・世界史

『長英逃亡』吉村昭

間宮林蔵に引き続き、何度でも読み返す本の一冊。読み応えのある本で上下2冊を10日で読破した。これほど物語に引き込まれたのは久しぶりである。なんといってもほとんどが実話であり、江戸時代末期の様子が非常に詳しく書かれている。逃亡する長英を捕縛し...
世界情勢

『日中戦争真逆の真相』茂木弘道

日中戦争と呼ばれる戦いは、戦争ではなく事変だというのを読んだことがあった。戦争とは宣戦布告がなされて初めて始まるものだから、と言うのがその理由だ。本書を読んで、確かに戦争と呼ぶのは正しくないことが分かった(タイトルに「日中戦争」と付けられて...
日本史・世界史

『紫禁城の黄昏』R.F.ジョンストン

先日、在りし日の渡部昇一がユーチューブで「岩波書店が出版している本書には、第1章から第10章と第16章が割愛されていて、不完全な読み物である。日本人に読まれては困ることが書いてあるのか、岩波書店の意図が分からない。」と言っていたのを聞き、岩...
宗教・思想・哲学

『マンガで読破「善の研究」』西田幾多郎

日本語はなぜ動詞が最後に来るのか、という理由が、日本初の哲学書である『善の研究』で述べられているとユーチューブで聞いたのだが、どうも非常に難解な本らしく、何冊も入門書や解説書が存在している。先だってそのうちの一冊をさっと読んでみたのだが、目...
日本史・世界史

『代表的日本人』内村鑑三

まず最初に、内村鑑三がこの書を英文で書いたことに感銘を受けた。英文でも読んでいるところであるが、自分にはとても難解な英語が使われていて、中3の英語の教材にはとても使えそうにない。上杉鷹山について生徒に知ってもらいたかったが、二宮尊徳が一番親...
政治・経済

『日本の食料安全保障とはなにか?』深田萌絵・鈴木宣弘

深田氏にとって畑違いの分野を、東大教授で専門家の鈴木教授との質疑応答形式でまとめた書。読みやすくはあったが、資料や図が盛り込まれていたのにもかかわらず、事前知識に乏しい自分にとっては理解できない箇所が多々あった。(もう少しゆっくり読めば分か...
日本史・世界史

『間宮林蔵』吉村昭

ある有名な作家が「私が何度でも読み返す本」を紹介しており、その中にあった一冊。作家が誰だったかは覚えていない。間宮林蔵は間宮海峡を発見した人、程度の認識しかなかったが、ペリーが浦賀に来航する7、80年前に北海道から極寒の樺太、北方領土のあた...